マイアミ・ヒートのクレイ・トンプソンが残り1秒で決勝の3ポイントシュートを決め、ロサンゼルス・クリッパーズに117対116でオーバータイムの勝利を収めた。ヒートは20点差を覆す逆転劇を完成させ、水曜日の試合で苦しいシーズンに待望の白星をもたらした。
延長戦の終盤、クリッパーズが2点リードを保っていた場面で、トンプソンはバム・アデバヨのベースラインでのスクリーンにより、左コーナーでフリーになった。ヤニス・アデトクンボがすぐにトンプソンへボールを入れると、クリッパーズのコビー・サンダースが守備に戻る前にトンプソンが振り向いてシュートを放った。ボールは残り1秒でリングを通過した。
トンプソンは試合後、次のように語った。「とても広いスペースがあると感じた。簡単なシュートだとは言わないが、特に左コーナーからの3ポイントは何千本も打ってきた。右利きの自分にとって、外からでは最も打ちやすいシュートだと思う。足をしっかり踏み込めたし、指先から離れた感触がとても良かった。」
逆転を支えた要因
ヒートは、トンプソンの決定打に加え、後半の堅守とアデバヨの試合最多となる35得点によって、クリッパーズの20点リードを消し去った。サンダースが試合終了のブザーと同時に放った苦し紛れのロングシュートは外れ、ヒートの選手たちはトンプソンを囲んで喜びを爆発させた。
アデトクンボは次のように振り返った。「バムの素晴らしいスクリーンと、クレイの素晴らしいシュートだった。バムが彼をフリーにしてくれた。僕がボールを届けると、彼は決めてくれた。彼がシュートを打つと、必ず入ると感じさせられる。」
トンプソンは30得点、8本の3ポイントシュートを決め、ヒートは今季最初の4試合を落としていた状況から3勝5敗とした。36歳のフォワードが1試合で8本の3ポイントを沈めたのは、ゴールデンステート・ウォリアーズ在籍中の2023年12月以来のことだ。
トンプソンは4度のNBAチャンピオンであり、リーグ通算3ポイント成功数では歴代4位につけている。今夏、ダラス・マーベリックスとの買い取り合意を経て、フリーエージェントでヒートに加入した。
ヒートのエリック・スポエルストラHCは次のように語った。「時の流れに抗っているのがトンプソンだ。自分の体に多くの時間をかけ、体を仕上げてきた。それによって、ハall・オブ・フェイムに値するキャリアで培ってきた技術を見せられているんだ。」
物議を醸した判定
今季のヒートは、7月にアデトクンボを獲得する大型トレードを成立させたものの、チームはまだ噛み合っていない段階にある。スポエルストラHCは、チームがまだ途上にあることを認めつつ、逆転勝利の中で見せた選手たちの「グリット(粘り強さ)」を高く評価した。この試合は、規定時間終了間際の物議を醸す判定によって、危うく台無しになるところだった。
第4クォーター終盤、ヒートはペル・ラーソンへのファウルコールにチャレンジして認められた。しかし、慌ただしい攻防の中でアデバヨのディフェンスファウルが認定され、クリッパーズのルイ・ハチムラに2本のフリースローが与えられた。ハチムラは1本目を外したが、2本目を決めて試合を延長戦に持ち込んだ。
スポエルストラHCは次のように語った。「選手たちは勝ち取った勝利だ。今季はまだ、そう何度も勝ちを勝ち取れていない。……ようやく我々に運が巡ってきたのは良いことだ。あの後半のディフェンスの激しさと粘り強さが、運を引き寄せたと思う。」